2012/03/01

セネガル 大統領選 第一回投票が平和裏に終了、決選投票確実

大統領選挙の第一回投票が予定通り2月26日に行われた。28日現在の開票結果(45選挙区中30選挙区の結果)によると、いずれの候補の得票も過半数に届かず、決選投票が行われることが確実となった。主な候補の得票数は以下の通り: (*Observateur誌・France24・RFI共同)
  • アブドゥライ・ワッド大統領 36%
  • マッキー・サール元首相 27%
  • ムスタファ・ニアス元首相 14%
  • O.タノー・ジェン社会党党首 11%
  • イドリサ・セック元首相 8%
これにより、上位2名のワッド大統領(85歳)とマッキー・サール元首相(50歳)との間で決選投票が行われることが確実となった。マッキー・サールは他2名の元首相同様、ワッド政権下で首相を務めた経験があるが、2008年に反ワッドに転じた。落選した候補者たちは反ワッド色が強く、決選投票では野党票がマッキー・サールに集中する可能性が高い。正式な開票結果および決選投票の日程はまだ発表されていないが、決選投票は3月18日に行われるものと見られる。

<これまでの経緯>
2000年に初当選し、翌年自らが行った憲法改正で大統領の三選を禁止したにもかかわらず、85歳という高齢で三期目へ向けた立候補を表明した。大統領選候補者の資格を審議する憲法院が1月27日、ワッドの立候補を正当という決定を下して以来、セネガルでは反ワッドのデモが頻発し、全国で数名の死亡者と多数の負傷者が出ていた。このような緊張した空気の中で迎えられた投票日当日は、懸念されたような大きな混乱はなく、平和裏に投票が行われた。

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