2012/02/23

セネガル 大統領選間近・有権者の声 Paroles de Sénégalais

2月26日に迫ったセネガル大統領選。もうすぐ86歳になる現職ワッド大統領が3回目の任期を目指して立候補を表明したことで、反大統領運動が激化。国内の緊張が高まっている。以下はJeune Afrique誌2667号に掲載された選挙特集から有権者の声を抜粋したもの。


56歳男性・大学教授(歴史学)
セネガルの憲法に従えば、ワッドは大統領に立候補できないし、してはいけないことになっている。彼が自らの立候補を押し通せば、暴力沙汰が起こる恐れがある。セネガル人は他の人類と同じで、正義が抑圧される状況に置かれれば、断固抵抗するだろう。

31歳女性・自営業(飲食)
前回の選挙と同じくワッドに再度投票するつもりだ。彼は国を発展させるための知恵を持っていて、実際2000年に彼が大統領になってから変化が見られた。残念なことに一部のグループが暴力をあおっているけれど、誰に投票するかは個人的な問題なのだから、そっとしておいてほしい。

51歳男性・警察官
この不景気の中、ワッドは過去の大統領に比べればよくやってきた。新しい道路ができ、交通事情は改善した。セネガル人は平和を望んでいる。だから、投票が民主的に行われることを願っている。警察官としては暴力沙汰が起こらないことを祈っている。平和が保たれれば余計な仕事をする必要もなく、みんながハッピーだからね。

18歳女性・学生
ワッドには投票しない。あんな年寄りにはもう国を治める能力はない。息子に全てを与え、無駄な事業に何百億も費やす大統領はもううんざり。近隣国の例を見ると暴力がいかに恐ろしいかがわかる。大統領が無理に居座ったために、なんの理由もなく一家全員が殺されたりしている。

29歳男性・輸出入業
ワッドに投票するつもりだ。なぜなら野党に彼以上のことはできないから。現大統領はセネガルに資金を呼び込むすべを知っている。彼は今でも支持されているからきっと勝つだろう。暴力のリスクについては心配していない。宗教界(ムリッド派)は政治的発言をしないけれど、もし問題が起きれば人々は冷静を求める宗教界の呼びかけに従うだろう。

1 件のコメント:

  1. 今度の日曜日が投票日なのですね。有権者の人たちの声、比較的冷静な人が多そうなので安心しました。それほどひどい混乱は起こりませんよね。

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