2011/11/20

セネガルのごみ問題(1) ポイ捨て文化


ここダカールに暮らしていると、「ごみ」が非常に気になる。
何しろ道が汚い。中心部のビジネス街では、清掃業者が毎朝ほうきできれいに掃除しているにもかかわらず、夕方おなじ道を通ると、またごみが散乱している。

それもこれも、みんなが「ポイ捨て」するからなのだ。
飲み終わったらカップをポイッ、タバコの吸殻をポイッ、車の窓からもポイッ。
パリッとした身なりのビジネスマンがコーヒーを飲み終わったカップをポイしているのを見て、かっこ悪いなあと思う。
数メートル先にゴミ箱があるのがキミには見えないの?こらっ!
  
職場のセネガル人の同僚がポイ捨てしてる現場に出くわしたときは、ちょっとショックだった。
人格者で高学歴の彼が、空のペットボトルを何事もなかったように、ぽーんと勢いよくその場に投げ捨てたのだ。
曰く、「どうせ掃除する人がいるんだからいいじゃないか」。


いまの子供たちは、ごみはゴミ箱に捨てるということをちゃんと学校で教育されているらしい。
街中には啓蒙ポスターが貼っていたりもする。(写真参照)
でも、それが多くの人に浸透するには、まだ時間がかかりそうだ。


「セネガルはゴミ箱じゃない!」「海はゴミ箱じゃない!」というスローガン。
右端の帯では、ビニール袋・ビンなどのごみが自然分解されるまでの年数を示している。

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