大統領選が予定されている2012年2月の時点での有権者数は600万人と推計されている。しかし、現時点(2011年7月)で投票者登録をしているのは500万人しかいない。残りの100万人は、2007年の大統領選以降に成人した(18歳以上)者たちで、これらの若年層の票は選挙の命運を握ると見られている。
最近まで若年層の登録者数は極めて少なく、2010年12月の時点では18-22歳人口のほんの12%だった。政党への不信感から、2012年に投票しようと思っていた若者はごく限られていたのだ。しかし、状況は変わってきている。
Y’en a marre運動(ラッパー歌手などが主体となって立ち上げた「もううんざりだ」を意味する運動)は4月から若年層に投票者登録をするよう呼びかけている。「投票によって自分が運命かわることを若者に知ってもらう」のが目的だと言う。彼らの推計では、ここ数週間で30万人が登録手続きをおこなったという。
しかし、この数字は政府の発表とは大きな差がある(10.5万人)。
野党勢力は、「政府・登録所が投票者登録を邪魔している」と批判している。登録に来た人々を何時間も待たせ、用紙の品切れ・登録に必要な身分証発行の機械が故障など言い訳をしているというのだ。そうこうしているうちに、登録期間は7月末で終わりを迎え、野党勢力は期間延長を求めている。
野党は、ワッドは若者たちを恐れているから投票者登録を妨害しているのだと批判する。彼らが自分に投票する可能性は極めて低いのだと、ワッドは知っているのだ。Y’en a marre運動の創始者の一人は言う。「僕にとって最初の選挙は2000年の大統領選で、変革を求めてワッドに投票した。そして2012年、同様に若者は変革を求めている。彼らの多くはワッド政権しか知らず、ワッドが約束を守ってこなかったことを知っているんだ。」
Source : CARAYOL, Rémi. « Sénégal : Wade et le péril jeune ». Jeune Afrique 2637 (du 24 au 30 juillet 2011). p36-37.
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